うつ病治療における分類

うつ病は治療を行うことによって症状を改善することが出来ます。そのうつ病治療は休養、精神療法、薬物療法の3つに分類されます。休養を治療の一種に含めることについて意外だと感じる方もいるかもしれません。しかし、休養はれっきとした1つの治療です。うつ病にかかった方が学校や仕事を休み、自宅での休養を行うことによって症状を改善できるケースは少なくありません。また、それまでに置かれていた環境から一時的に離れることによってうつ病の原因がわかることもあります。精神療法では医師やカウンセラーとの対話などを行うことにより、問題を解決する道筋を探します。他の両方と並行して行われることも多いです。薬物治療では抗うつ薬が使用されます。抗うつ薬は大きな効果を持ちますが、その効果が出始めるのは服用を開始してから2、3週間後ということになります。それまでに副作用が出ることもあります。そのため、抗うつ剤の服用は適切なタイミングで行われることが重要と言えるでしょう。

磁気刺激治療法という治療法もある

うつ病に対する治療法はどんどんと生み出されていますが、その中でも特に大きな特徴を持っている治療法の1つです。磁気発生装置で磁気を頭皮上に当てることによって、前頭前野という脳の部分に刺激を与えます。この施術を1日に1回10日から12日繰り返すことによってうつ症状を改善していきます。治療前後には検査を行う必要があるので、合計で数週間にわたって入院することになりますが、その分大きな効果を期待できます。

うつ病診断で光トポグラフィー検査による大脳皮質の血流測定が行われます。近赤外光を脳に照射して脳血流を画像化すると、健常者と異なる特有の波形が見られる場合があり、鑑別診断の補助として使用されています。